2013/05/29

HANNIBAL


©NBCUniversal Media, LLC
音楽関係でフォローしてるTumblrにちょこちょこ顔を出してたMads Mikkelsen。暗いのに鮮やかさが滲み出ているようなHANNIBALの写真に釘付けに。ちょうど今米国NBCで放送中。ところが残念なことに日本ではまだ放送未定。なんてこと!と思っていたらiTunesUSで購入できる。放送後すぐに一話ずつダウンロード可能なんてすばらしい!

トマス・ハリス著のハンニバルシリーズ、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」全て映画化されているが、このドラマは「レッド・ドラゴン」以前の話。ウィル・グレアムとハンニバル・レクター博士が出会って「レッド・ドラゴン」で語られる状況になるまでの話。トマス・ハリスのキャラクターを元にした脚本、製作総指揮には映画「レッド・ドラゴン」、「ハンニバル」のプロデューサーも名を連ねている。
レクター博士を演じるのは俳優になる前はプロのダンサーだったというデンマーク人のマッツ・ミケルセン。美形というには個性が強すぎるが底知れない魅力がむんむんである。精神的に危ういウィル・グレアムを演じるのは子犬のようなイギリス人俳優ヒュー・ダンシー。本当に当たり役だと思う。ちなみに奥様はこれまたTVドラマ「Homeland」での演技が話題のクレア・デインズ。芸達者夫婦。

※以下ネタバレ憶測てんこ盛りです。

不規則に変わるタイトルバック
全13話。各エピソードのタイトルはフランス料理のコースに見立てられている。
1話Apéritif(食前酒)からはじまったストーリーは13話Savoureux(美味)で幕を閉じる。(怖い怖すぎる)
最近「テレビドラマとは思えない...」という言葉を良く耳にするけど、本当にテレビドラマとは思えない映像、ストーリーである。レクター博士が料理する様が、ウィルが感じる狂気が、博士の部屋やFBIアカデミーの建物すべてが美しい。それこそテレビドラマとは思えないほどグロテスクなシーンもたんまりあるんだけれど、そういうシーンですら過剰に演出されることなく美しい一コマとなっている。
お肉の下ごしらえをする背中が美しい
主人公ウィルはアスペルガー症候群、自閉症すれすれの精神の不安定さゆえか、犯人の思考、行動に同調できる。そんなウィルが犯行を分析しながら犯人に変わって演じて見せる事でウィルの経験する狂気を表しつつ事件のあらましも分かるという一石二鳥な演出でテンポ良く話が進む。
その分ウィルのキャラクターを表すワンコエピソードがあったりして束の間ほっこり。
ワンコ拾いました
新入りワンコをワンコ達に紹介
各エピソードごとに起こる殺人事件にからみながら全話を通して垣間見えるレクター博士の恐ろしい所業と鮮やかに繰り広げられる食宴。
出てくる人みんなレクター博士になついちゃって、色々ご馳走されちゃって、とっても美味しそうなんだけど視聴者はみんな知っている...最初は「おれを分析するな」とか言うてたウィルだってあっという間に何かあったら博士のところに飛んで行っちゃう有様。(約50マイル、車で1時間ぐらいかかるのに!)博士も殺人者の思考を我が物として感じ取るウィルに浅からぬ繋がりを感じていく。セラピーの時間になってもウィルが現れずがっかり、電話しようとするが思い直して会いに行っちゃうのである。(約70マイル、車で1時間半ぐらいかかるのに!そしてそんな場面で流れる曲はモーツァルトのレクイエム。怖い怖すぎる)
Did you just smell me?
事件に係わり、解決すればするほど、幻を見るほどに、夢遊病、幻聴に悩まされるほどにウィルの精神が危うくなる。そんなウィルを守りたいのか、壊したいのか。
博士が魅力的であればあるほど、皆が心酔すればするほどその結末は計り知れない程壮絶なものになる。今9話を噛み締めながら観ているところ。続きが早く観たいような勿体ないようなジレンマで苦しい!

Season1となっているのだけどSeason2も作られる可能性はあるのだろうか。出来ることならハンニバルシリーズすべてマッツでリメイクして欲しい!

シーズン2製作正式決定!「レッド・ドラゴン」のリメイクになるのか、それともドラマ独自の話になるのか。楽しみでしょうがない!

  • Hannibal :NBCオフィシャルHP
  • Illustrated Script :1話のイラスト入り脚本。ワンコの配置や博士の作る料理、博士の部屋の図面なども。
第6話 Entrée のこの食事シーンで流れるBGM "ショパン バラード第1番ト短調Op.23" はマッツさんがピアノを弾いているらしい!すごいよマッツさん!


村野藤吾さんの谷村美術館にちょっと似ているFBIアカデミーHQとして登場する建物はトロント大学スカボロ(University of Toronto Scarborough)

2013/05/28

スコット&リバース東阪ワンマン・ライブ!

Scott&Rivers東阪ワンマン・ライブ!“スコットとリバースとみんなたち”

吉報第一弾!ワンマンライブ!嬉しい!!!となるところなんですが、8/9東京ということは8/10東京、8/11大阪のサマソニ出演の可能性が...
MUSEと別日になると悶絶苦渋の選択を強いられる(大泣)
8/6(火) 大阪 梅田CLUB QUATTRO
8/9(金) 東京 恵比寿LIQUIDROOM

【公式Facebook / Twitter 先行受付】
受付期間:05.28(火)昼12:00~06.03(月)18:00
受付URL:http://eplus.jp/sar-fbtw/

2013/05/23

Sigur Ros Japan Tour 2013@ワールド記念ホール

Sigur Ros Japan Tour 2013@神戸ワールド記念ホール 2013/5/17

1.Yfirborð
2. Ný Batterí
3. Vaka
4. Hrafntinna
5. Sæglópur
6. Svefn-g-englar
7. Varúð
8. Hoppípolla
9. Með Blóðnasir
10. Olsen Olsen
11. Kveikur
12. Festival
13. Brennisteinn

Encore:
14. Glósóli
15. Popplagið

天幕に被われたステージ。だれも姿を見せぬまま始まる。
Ný batteríで幕が落ち我に返るほどもう世界にのめり込んでいる。
天空の音楽みたいな今までの曲とロックな新譜からの曲がセットリストに緩急をつけてサマソニで聴いた時よりも地に足のつい感じがシガロスの新たな一面を見ているよう。

空高く昇り見下ろしているような、また水の中に深く沈んで水面を見ているような
ステージを被っていた幕が落ちたのではなく、みんな幕の中に入ってしまったような。
三次元な体験。

2013/05/20

MIKA Japan Tour 2013@なんばHatch


MIKA Japan Tour 2013@なんばHatch Osaka 2013/5/15

1. Elle me dit
2. Relax
3. Blue Eyes
4. Billy Brown
5. Rain
6. Popular Song
7. Big Girl
8. Origin of Love
9. Stardust
10. Underwater
11. Stuck In The Middle
12. Celebrate
13. Love You When I'm Drunk
14. Lola
15. Happy Ending
16. Step With Me
17. Grace Kelly
18. Love Today
19. We Are Golden 
Encore:
20. Lollipop

楽しく無いわけがない本当に。
ライブと言うより舞台を観ているような。圧倒的なパフォーマンス。
そう広くないステージの上を長身のMIKAがピアノの上に腰掛けて足をぶらぶらさせたり、バンドメンバーと絡んだりと片時も目を離すことが出来ない。曲の入りもとっさにどの曲か分からないぐらいアレンジされ、本当に何度も何度も思うことだけど、ライブは全然違う!新譜発売がMUSEと重なってしまい、じっくり聴けて無くて正直ちょっと微妙かな...と思っていたんだけど全然そんなことない。東京では歌い忘れてしまったというPopular Song、みんなで目を閉じて歌ったUnderwater、脳天まで痺れました。泣けそうなほど幸福感に包まれたStep With Me、すごく印象に残ったのは新譜からの曲だった。今回はちょっと後ろの方から観てたけど距離なんて感じない。会場隅々までMIKAが充ち満ちていた。
圧倒的な幸福感と楽しさだった。



2013/05/07

Blur新譜レコーディング&来日!?!

去年のオリンピッククロージングライブ、Parkliveでまだやれる!って手ごたえを感じたんだろうデーモン。今年はワールドツアーが発表され、来日も決定。ツアー幕開けメキシコは大盛り上がり!今頃5/12のBlur@Tokyo Rocksを前にワクワクドキドキ最高潮のはずだったのにTokyo Rocks主催者の不手際でフェス自体がキャンセルに。それなら台湾公演行くまでよ!と思っていたら悲しいかな台湾公演までキャンセルに。
このワールドツアー中にまたみんなで曲を作ろうって気になったら新譜もあるかな~と思っていたのに、このキャンセルでそういう可能性の芽も摘んでしまったのでは、そもそも新譜の予定もないのになぜワールドツアーなのか、もしやひと段落つけるつもりじゃあるまいな?とモヤモヤ最高潮だった。

追い打ちをかけるようにコーチェラー1週目がなんとも微妙な盛り上がりで打たれ弱いデーモンがまた変な事言い出さないか心配してたんだけど、さすがBlurだてに場数踏んでない。コーチェラ2週目はなかなかの盛り上がりで持ち直し、大歓迎をうけた5/6のBlur香港公演でデーモンが新しいレコード作るって!(泣)日本にも来るって!(大泣)
"We were supposed to be playing in Japan next week, but due to unforeseen circumstances we weren't able to go there, although we will go there at some point, won't be sure of that. But so we have a week in Hong Kong, and we thought it would be a good time to try and record another record."

言うことが二転三転はあたりまえのデーモンだから、やっぱりアルバム完成しない&日本はまたの機会に...って事になるやもしれませんが、リユニオンからはや4年、今彼らがそう思えるってことが何より嬉しかったりするのです。