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2013/01/17

ホキ美術館

設計:日建設計

細部まで計算されこだわり抜いた建築。地下に降りる階段天井の緩やかな曲線は防煙垂れ壁を兼ねている。蹴上部分がスリットになった階段が下階のブラックキューブていうかチューブ?に光のストライプを彩る。
各階の形状は細長い矩形にもかかわらず、天井高の違い、横幅の変化、緩やかなカーブによって緩急がつけられバラエティのある空間になっている。お手洗いもドアノブは長い持ち出しの展示室を思わせ、洗面台は階段天井や壁と一体化した手摺りのようになめらかな曲線のものが用いられている。
竣工当初から観たくて数年、ハードルがかなり上がっていたにもかかわらず期待を良い方に裏切られた。
受付には建築の見所についての手書きの資料も置いてある。30m持ち出しの展示室は鋼材を挟んだ鉄板構造、その中空をチャンバーにして空調、排煙に使用しているそう。壁の塗装のグラデーションなど注意深く見ないと気付けないような説明もあって必見。館内にはミースのバルセロナチェアー、マッキントッシュのヒルハウス、リートフェルトのレッド&ブルーなども置いて建築好きには堪らない空間。

2012/11/29

須田悦弘展&須田悦弘による江戸の美

須田悦弘展&須田悦弘による江戸の美@千葉市美術館

緻密で可憐で儚げなんだけどしぶとそうでもある。須田さんの手から造られる木から生まれた植物。
目を惹かれずにいられない美しい花々だけでなく、みんな何処や彼処で見たことがあるのに名前もしらない雑草であったり、美しい花もただ美しいだけでなく、虫に食われていたりと一癖あって面白い。
面白いのは作品だけでなく、展示方法も趣向が凝らされている。
細長い空間にの奥で待ちかまえている花に向かってずんずんと近づいて行く。空間の狭さ、作品が良く見えて来るにつれ少しずつワクワクと緊張が高まる。
茶室のようなにじり口から入ると漆で塗り込められた空間に鎮座する花。ピカピカの漆の壁に映る姿も実物とは違う見え方で面白い。
雑草は雑草らしく咲いたり、つり下がっている物、宙に浮いている物、風に吹かれて舞い込んで来たのかと思わせる物、何処に隠れているのか。探し当てても気づかないかもしれない。でもそれはそれで最大の賛辞であるのかもしれない。

須田悦弘さんチョイスの江戸の美、一枚一枚ケースに入れられ真上からいろんな角度で堪能できる。
こちらも展示方法が凝っている。江戸絵画と須田作品のコラボも一体感が面白くて素晴らしくて堪らない。
屏風に描かれた椿が、今まさに落ちたように見えるものや、雀の視線の先に置かれた目を疑うような作品など、会場全体が宝探しをするような雰囲気もただよっていて本当に贅沢で楽しい展覧会だった。