2010/06/22

東京建築探訪三日目

アトリエ・ワン 「まちあわせ」

中村竜治 「とうもろこし畑」



内藤廣 「赤縞」

伊東豊雄 「うちのうちのうち」
食い意地の張った体力も気力もない私が靴擦れや体の疲れもなんのその、
結局飲まず食わずで朝から動き回りました最終日。
建築はどこにあるの?@東京国立近代美術館へ。
伊東豊雄さん、アトリエ・ワン、中村竜治さんなど、建築家によるインスタレーション。
建築はどこにあるの?と思う作品もあれば、ああやはり建築だと思う作品もあり、
素材にこだわるものあり、形状にこだわるものあり、建築たる構造をすべてそぎ落とし
それでもやはり建築たる物もあり。

結構長居をしてしまい、最後の目的地に向かおうかと思っていたら、
ミュージアムリンク・パスの事を思い出して急遽六本木の森美術館に。
今年金沢21世紀美術館に行ったときに発行してもらったパスポート。
森美術館と直島アートサイトと3館を1年間の内に訪ねるとプレゼントがもらえるというもの。
今後きっとこの3館を1年の内に行く事なんてめったにないから、やはりはずせない。
というわけで開催中の六本木クロッシングは駆け足で観賞。

この時点でもうお昼過ぎ。大急ぎでお土産を買って横須賀線へ乗り込む。
どんどん景色が一転していき、なんだか普段からなじみのあるようなのどかな景色に。
ゆられること一時間ちょっと?ようやく横須賀についたら雨がパラリ。
この旅行で一番綺麗に写真を撮りたかった場所に来て雨とはツイテナイと思いつつ、
バスに乗り込む。もはや旅先という感じではなくて、ただの日常風景。
日曜の午後の渋滞に巻き込まれ35分ほどで到着予定が1時間ほどかかってしまう。
品川で預けられなかったキャリーと靴擦れで痛む足を引き摺りながら、空腹のあまり倒れそう。
それでもこの美術館を目前にした時には、やっぱり来てよかったと我を忘れてしまいました。
山本理顕さん設計の横須賀美術館。ガラスに内包された白い丸みを帯びた壁面。
いたるところに空けられた円い開口部。そしてそこから覗く海景。
朝から晩まで時間によって変わる景色を、季節によって変わる景色をすべて眺めてみたい。





 

2010/06/19

東京建築探訪二日目


こ の日は14:00~根津美術館を案内してもらう事になっていたので、午前中に1人でまず東京カテドラル教会を観に行こうと思い電話してみたところ土日は 13:00~の執務だと留守電に言われてしまう。なので探訪はあきらめ外苑前で仕事している友とご飯を食べて待ち合わせへ。
ヘルツォーク・ド・ムーロン設計のプラダや伊東豊雄さん設計のTOD’Sなど観たいと思ってたんだ けど、ハイクラスブランドショップなので行きにくくて探訪プ ランに組み込んで無かったところを、同行者が根津美術館の行き帰りに寄れるようにいろいろ調べてプランを立ててくれていた。
いっしょになっていっぱい写真も撮ってくれた。ホントにホントありがとう!

表参道の道々ずーっと口開けっ放しでたどり着いた隈研吾さん設計の根津美術館。
「能面の心・装束の華」という展示をやっていて、これはちょっと興味ないから
建物見るだけで終わるかな~と思っていたら、これまた意外と展示も興味深くて、
おまけに庭園もすばらしくて本当に楽しくて忘れがたい探訪となりました。




2010/06/18

東京建築探訪一日目



東京建築探訪&その他盛りだくさん行ってまいりました~
この時期に探訪など計画したのは運の尽き、いつ降るかとおびえながら旅が始まります。
体力、気力ともに自信がないため、何を置いても行きたいものかと決めて、まず向かった先が清澄白河。この旅の原動力ともなった井上雄彦さんのエントランスアートプロジェクト@東京都現代美術館。
大阪のサントリーミュージアムでの最後のマンガ展で井上雄彦さんの虜になったのだけれど、
私は井上さんのマンガではなく、このマンガ展の一連の作品がこのうえなく好きなのだと
どうしてこうも心惹かれるのかわからないけど、実感しました。
ずーっ とこの武蔵の前で武蔵に話しかけながらうっとりしていたいところですが、期待していなかった東京現代美術館の建物が思いのほかすばらしくて、こちらも探訪 しなければ気が済まなくなり、さらに、これまた期待していなかった常設展にエルネスト・ネトのリキッド・フィンガー・タッチが!!!これは観なくてはと嬉 しいやら忙しいやらで思った以上に時間を取られてしまいました。
その他「TOKYO WONDER WALL2000-2009 10年!」では高田裕大さん、蔵内梢さん、藤城正晴さんとか気になった。

お腹のゴロゴロを押さえつつ清澄白河駅をはさんで逆側にある奈良美智展@小山登美夫ギャラリー。
ふくふくした女の子やら不思議な壺やらがいっぱい。奈良さんのあの独特の色遣いとタッチの絵もすばらしいけど、立体になるとさらに愛おしさが増す。森子やWhite Riotなどまた絶対会いたくなるようなすばらしい作品。是非ともどこかの美術館にお嫁に行って欲しい!
別れ難いが再会を誓いつつ、飲まず食わず、大急ぎで次は上野へ。
ここに来て雨が降り出すも、せっかくもってきた折り畳み傘をホテルに置いてきてしまったので、持ってきた傘と色違いの折り畳み傘を購入する。屈辱的。
私はいつか自宅のリビングとダイニングはコルビジェで揃えたいという野望をもう10年以上前から持ち続けていますが、国立西洋美術館にはいまいち惹かれない。というわけで、雨も降ってるし外からパチリと写真だけ撮って先を急ぐ。
これまたどうしても観ておきたかった谷口吉生さんが設計された東京国立博物館法隆寺宝物館。本当にシンプルなのに心に響く佇まいで、雨の中やってきて良かったと涙ぐみそうになる。一画にはコルビジェの休憩コーナーも。
展示はほとんど観ずにすぐさまお隣の国立国会図書館国際子ども図書館へ。旧帝国図書館の内装、外装ともに保存したまま、安藤忠雄さんによって改修されている。あまり安藤さんの良さが感じられない気もするが外装がまるまる残された改修はなかなか面白かった。
飢えと乾きと足の痛みでふらふらになりながらもアニッシュ・カプーア@SCAI THE BATHHOUSEへ。50㎡ぐらいの小さなギャラリーの中に作品5点、人15人!大混雑。約束があったので探訪はここまで。と思っていたら、建物好きの 私のために待ち合わせは三菱一号館美術館に併設されたカフェ。古きよき時代の素晴らしい造形にうっとり。道すがら図らずも東京国際フォーラムまで探訪出来た。