2012/11/29

多摩美術大学図書館

ゆるやかな坂を登った先に図書館はある。図書館の中に足を踏み入れてもその坂はまだ続いているのだ。キャンパスの斜面に沿うように建てられている。屋内でいて屋外のようでもある。

ゆるくカーブした外壁にそれぞれ形の違うまるで手書きのような円形の窓。凹凸のないコンクリート打ち放しの堅いイメージを柔らかくしている。
SRCのアーチを構造体に用いることで構造体の重さを感じさせない外壁、内部空間になっている。
傾斜のあるコンクリートの床を逆手に取ったユニークな椅子が置かれていたり、開放的で肩肘の貼らない図書館のイメージとはかけ離れた印象を受ける。丸っこい椅子に腰掛けて友達と映画を観ていたり、うたた寝にぴったりな長いすで爆睡中の学生さんがいたりと、楽しくて長居したくなるような図書館でした。


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