2012/08/27

樂吉左衛門館 茶室

佐川美術館の樂吉左衞門館。樂吉左衛門さん自らいろいろなアイデアを出され設計の創案、監修を行われたそう。
佐川美術館はコンクリートが杉板型枠で打たれており、地肌に木目がついている。樂吉左衛門館、茶室ともに同じように杉板型枠で打たれているが、佐川本館より木目時が薄く、色も深いブラックコンクリートが使われている。茶室の中だけでも場所によって目地の板幅、向きなど細かに変化をつけられている。
インドネシアの木材であったり、元は装飾用の斧だったものを花器につかったり、足を踏み入れる人が身体全体で愉しめるような工夫がこらされていて、「守破離」の精神(伝統を身に染み込ませてからさらに新しいものに昇華させていく)を地で行く茶室でした。堅苦しさはなく、もちろん伝統を軽んじている訳ではなく。

俯仰軒、葦と因幡の白兎のガマがゆらゆら風にそよいでいる。涼しい風が、風が文字通り吹き抜けている!目に映る景色と肌に感じる涼やかさに思わず声がでる。と思ったらエアコンついてました。そしてガラスちゃんとはまっています。大きな一枚ガラス。衝突防止マークとか無粋な物も付けられていないので、ほんとに屋外なのかと思うぐらい眺望が素晴らしい。
自分が立っている畳から、石の土間、目前に広がる水庭へとそのまま歩いて行けそう。
実際このガラスは全部開け放てるそうです。
茶室見学すると写真集もらえます。

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